ライオン像の建物

子どもの頃、ライオン像が怖かった。前を通るときはなるべく見ないように。。
米山の向こうから大八車で運ばれてきたライオン像は、苦難を越えてきたようで、しょっぱい匂いの浜風の叫びが子供心に怖さをあおった。

けれども大人になって眺めると、穏やかな獅子なのだ。
優しい石の瞳は、今までも、これからも、この町の人々を見守っていくだろう。

直江津駅

青い三角屋根の直江津駅は昭和から平成にかけての60年間、
人々の思い出の出入り口だった。

青空に意気揚々と旅立ち、鉛色の雪空にひとり寂しく帰ってきた人もいただろう。

そんな時も青空色の三角屋根が、おかえりと迎えてくれた。

うっすら雪に車の轍が重なる駅の行き交いは、たび人もほっと安らぐふるさとの景色。

絵・文:ひぐち キミヨ

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