府中八幡宮の藤の花

直江津SCエルマールのバスターミナル近くに府中八幡宮がある。

本殿手前の藤棚の藤は5月に満開になる。日々の忙しさに流されて、そろそろいいかなと見に行くともう少しだったり、慌てて行けば盛りは終わっていたり。

儚いほどに淡い紫色の藤の花は、人知れず咲き誇るのが常なのか。八幡のポン太だけが、惚けた顔で藤の花見をしているのかもしれない。

お花見ベンチ

桜の頃の上越は

市内県外の人々が四千本の満開の桜に心躍る季節。

雪山と共に青空に浮かぶ桜は、高田城址公園ならではの景色。

モノクロームな冬景色が色彩を纏い始めて、訪れたひと達の心も華やぐ。

そしてあっという間に桜吹雪と水面の花筏よ。。。

月が変われば、五智の八重桜。雪国の春はぜいたくだ。

いかや旅館の風景

直江津駅と向かい合っていたいかや旅館。

それは紛れもなくふるさと直江津の風景で、帰省した人、都会から戻ってきた人の心を迎えたり揺さぶったり。。

それぞれの想いがあふれたであろう。

いかや旅館の日本家屋の客室、洋館建築の八角塔、ビル建築のホテルハイマートが混在している風景は進化と変容のエネルギーに満ちていた昭和そのものだ。


旧直江津駅のクリスマス。

青い三角屋根の直江津駅だった頃は、たくさんの人が行き交い賑やかな年の瀬。。

冬の始まりの夜空を見上げると、初雪とサンタクロースの赤い機関車とタイムスリップして来た雪月花。

ちょっとだけ、直江津駅のおとぎ話。


関川河川敷のコスモス

対岸の労災病院に入院中の知人の癒しになりますようにと、23年前に撒かれたコスモスの種。

季節になると100万本のコスモスが咲く名所になった。

コスモスは儚いようで、のびのびと次々に咲く元気な花だから、広々とした河川敷で嬉しそう。

人の力と花の力が生み出した幸せな景色、今年も楽しみだ。


直江津祇園祭荒川橋にて

7月26日は直江津に帰還する神輿船を迎える花火が上がる。
荒川橋には屋台が並び笛や太鼓が夜空に響く。


直江津祇園祭おめでとうございます!と互いに挨拶を交わしながら、祭りの熱が高まっていく。。。

直江津の一年は7月にここから始まるのかもしれない。

上越市立水族博物館うみがたり

跳ぶイルカにときめいたりマゼランペンギン達やアザラシ君に癒されたり、
うみがたりの楽しみ方はいろいろ。

海に暮らす魚たちが回遊する水槽を眺める。。

イワシの群れやシュモクザメ、綺麗な模様の魚たち。

声はなくとも地球で暮らすいきもの同志。

眺めながらわたし達は海と語りあえる。

直江津のお花見

五智の八重桜は4月の末から5月の初め頃に、華やかに満ちて咲く。


それぞれの花の下に、子供を肩車した家族連れやご年配のマダム達、笑顔のカップル、女友達。群れることなく自分たちじかんのお花見を楽しむ。

国分寺の神輿の掛け声が、春風にのって聞こえてくる。。。

居多神社

越後一ノ宮であり鎌倉時代の木造狛犬、片葉葦など見どころも多い居多神社は、
いつからか縁結びのご利益があると言われている。

片思い中の友達と毎年初詣に通って、彼女はめでたく嫁いでいった。

ご縁を願う方はぜひ!

手水の龍も辰年の運気をあげてくれそうないい表情。

八幡のポン太

八幡神社の裏に佇むたぬき像、八幡のポン太。夜になると木の葉のお金を持って安国寺通りの呑み屋に行くという伝説がある。

ある朝ちっさいポン太が不在のようで、飲みつぶれてると思いきや、伸びた草の影からいたずらっぽい目が覗いていた。八幡のポン太は今日も元気に此処にいる。

直江津の一年の節目は、盆や正月よりも直江津祇園祭の4日間。

コロナ禍で縮小開催や参拝のみだった3年間を超えて、いよいよ今年は19町内が待ちに待った、完全復活の直江津祇園祭!

夜空と花火と高張提灯の麗しい景色にきっと胸が熱くなる。

五智の八重桜

ソメイヨシノの華やかな観桜会が終わると、五智の八重桜の開花が始まる。

観光の場ではなく、日常のお花見。

大きな花は直江津の元気な女しょのようだ。

八重桜が盛りを過ぎると五智国分寺の祭り。

五月晴れに神輿の掛け声が響く。

古きよき直江津の雁木

この通りを歩くたびに、古きよき直江津に思いを馳せる。

切妻屋根の見事なお屋敷と雁木通りは雪が積もると昔ながらの風情。

数年前にはこの先にあづま湯と駄菓子屋があった。

角巻の親子が寄り添い歩く姿が浮かぶ。

五智国分寺の思い出

460年前に上杉謙信が現在の場所に興した五智国分寺。

二体の仁王像に一礼して参道を行けば、右に三重塔。

秋の紅葉も見事で、いつの時代も人々が敬うお寺であった事が伝わる景色。

トコロテンのお店も子供達のお楽しみだった。

直江津祇園祭神輿船

祭りの迎え花火と荒川橋のお囃子から直江津の夏が始まる。

祭りの4日間が過ぎ去り、町は静かな夏休み。

蝉の声と、海辺に向かう子供たちの笑い声と、何処かの軒先の風鈴の音が心地よい。

絵・文:ひぐち キミヨ

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